泣きながら登園した子、その後どうなってるの?保育士が正直に答えます

園生活のこと
ママ友
ママ友

泣いて登園したあとって、ほんとに大丈夫なの?なんか一日中泣いてたりしない?

かや
かや

実はね、ほとんどの子はママが見えなくなったら結構すぐに泣き止んでるよ

このやり取りをしたとき、ママ友の顔がぱっと明るくなったのを今でも覚えています。「知らなかった!もっと早く聞けばよかった」と言っていました。

保育士として毎日子どもたちを見ている私も、最初はこんな現実をちゃんと伝えられていなかったなと反省した瞬間でした。

今日は「泣いて登園したあと、子どもってどうなってるの?」という疑問に、現場の視点で正直にお答えします。


泣いて登園した子が、泣き止むまでの時間

まず、多くの保護者の方が気にしている「泣き止むまでの時間」について。

私の経験上、親の姿が見えなくなってから泣き止むまで、ほとんどの子で1〜5分以内です。10分以上泣き続ける子は、よほど体調が悪かったり、何か特別なことがあったときくらい。(新入園児の子は慣れるまではもっと時間がかかることはあります)

「えっ、そんなに早く?」と思われるかもしれませんが、これは決して「親のことをすぐに忘れた」わけではありません。子どもはとても賢くて、「ここでは泣いていても仕方ない、楽しいことを探そう」という切り替えのスイッチを、自分でちゃんと押せるんです。


泣き止んだあと、子どもは何をしているか

泣き止んだあとの子どもを観察していると、だいたいこんな流れをたどります。

まずは様子見

保育士や友だちをそっと観察する時間。まだ目は赤いけど、周りが気になりはじめている状態。

好きなものに引き寄せられる

おもちゃ、絵本、外の景色など。
何かが視界に入ったとき、急にスイッチが入ります。「あ、あれやりたい」という顔になる瞬間が、保育士にはっきりわかります。

いつもの自分に戻る

保育士や友だちに話しかけたり、走り回ったり。朝の涙が嘘みたいに、全力で遊んでいます。

この流れが早い子で15分、ゆっくりな子でも30〜40分もあれば、だいたい「いつもの自分」に戻っています。


保育士が心がけていること

泣いている子を放置しているわけでは、もちろんありません。子どもが泣いているとき、保育士はこんなことをしています。

  • 体をさする・抱っこする:言葉よりも先に、体で「大丈夫だよ」を伝える
  • 好きなものに誘う:「〇〇くん、あのおもちゃ知ってる?一緒に見に行こう」
  • 気持ちを否定しない:「泣かないの!」は言わない。「寂しいね、ママに会いたいね」と気持ちをそのまま受け止める
  • お迎えの見通しを伝える:「ご飯食べたらお迎えくるよ」と、子どもがイメージできる言葉で安心させる

子どもが「ここは安心できる場所だ」と感じられるように、毎日積み重ねていく作業です。


「泣かせてかわいそう」じゃなくて、「成長のチャンス」

登園しぶりで泣く経験は、子どもにとって実はとても大切な経験でもあります。

親と離れる不安を感じて、それでも一日過ごして、またお迎えが来る。その繰り返しが、「離れても大丈夫、また会える」という信頼感の土台を作っていきます。

心理学的にも「一時的な分離に慣れる経験」は、子どもの自立心や感情のコントロール力を育てると言われています。泣きながらも毎日頑張って登園している子どもは、見えないところでちゃんと強くなっています。


お迎えのときに、ぜひ聞いてみてください

「今日のお子さん、こんなことして遊んでましたよ」と、保育士から伝えることもありますが、ぜひ親御さんからも子どもの話を聞いてあげてほしいと思っています。

ただ、「今日何した?」「お友達できた?」「楽しかった?」と次々に聞くのは逆効果になることも。特に疲れて帰ってきた直後は、質問攻めがプレッシャーになってしまうことがあります。

おすすめは、シンプルな質問をひとつだけ。「今日、誰と遊んだ?」でも「何食べた?」でも。それくらいの軽さがちょうどよくて、「〇〇ちゃんとね!」「砂場で山作ったの!」と、子どものほうから話し始めてくれることが多いんです。朝あんなに泣いていた子が、目をキラキラさせて話してくれる。その顔を見たら、「大丈夫だったんだな」と自然と実感できるはずです。
すぐには言葉で伝えられなくても、”自分の話をしっかり聞いてくれる”という思いも心の安定につながります。


まとめ

  • ほとんどの子は、親が見えなくなって1〜5分以内に泣き止む
  • 泣き止んだあとは、遊びを通じて「いつもの自分」に戻っていく
  • 保育士は泣いている子の気持ちを受け止めながら、安心できる環境を作っている
  • 泣いて登園する経験は、子どもの「自立心」と「信頼感」を育てる大切な時間

「かわいそう」ではなく、「頑張ってるね」と思いながら送り出してあげてください。その気持ちが、きっと子どもに届いています。


保育士として10年以上、たくさんの「泣きながら登園した子のその後」を見てきました。どの子も、ちゃんと笑顔になっています。今日も一日、お子さんのことを信じてあげてください。

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