前回の記事では、登園しぶりとは何か、なぜ起きるのかをお話しました。 読んでくださった方から「うちだけじゃなかったんだ」「少し楽になりました」という言葉をいただいて、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
そして今——4月。新年度のスタートです。
「去年乗り越えたから大丈夫!」と思っていたら、また玄関で泣き崩れるわが子……。 そんな経験、ありませんか?
じつは新学期は、登園しぶりが再燃しやすい時期なんです。クラス替えや担任の先生が変わることで、子どもの中でせっかく慣れた環境がリセットされてしまいます。去年あんなに頑張ったのに、またゼロから……と親のほうが泥沼感を覚えることも。
でも、それは子どもが後退しているんじゃなくて、新しい環境にちゃんと敏感に反応している証拠。むしろ、繊細で感受性が豊かな子ほど、こういう節目に揺れやすかったりします。
ハラハラする自分を責めないで

朝、泣いている子どもを引き剥がすように預けて、振り返らずに歩き出す。 「今日もごめんね」「私の育て方が悪いのかな」——そんな気持ち、あとを引きますよね。
でも、聞いてください。 あなたが罪悪感を持つのは、それだけ子どものことを真剣に考えているから。
ハラハラして当然です。焦って当然です。ただ、その気持ちをそのままぐるぐると抱え続けると、親も消耗してしまいます。
そこで少し視点を変えてみてほしいのが、「今この瞬間だけを見ない」という意識です。
今日の朝の顔だけじゃなくて、先週より玄関を出るのが少し早くなったこと、帰ってきたとき「今日ね、お砂場で遊んだよ」と話してくれたこと——小さな変化にも目を向けてみてください。成長は、ゆっくりじわじわ起きています。
「早く慣れてほしい」をちょっと手放す

親としては一日でも早く笑顔で登園してほしい、と思うのは当然です。でも、その気持ちが強くなりすぎると、子どもにもプレッシャーとして伝わってしまうことがあります。
子どもは親の表情や声のトーンにとても敏感。ママの「早く慣れてよ」という焦りが滲み出てしまっているとき、子どもはそれを「ここは怖い場所なんだ」という情報として受け取ってしまうこともあるんです。
「今日も頑張ろうね」より「今日もいてくれてありがとう」。 登園しぶりの朝は、そんなふうに言えたら十分です。
親だって、ゆっくりでいい

新学期は子どもだけじゃなく、親も新しいスタートです。役員やクラスの雰囲気、先生との関係——大人もけっこう緊張していますよね。
自分自身の気持ちも、ちゃんといたわってあげてください。
子どもの登園しぶりがあっても、それはあなたの失敗じゃない。慣れるまでの時間は、子どもによって違う。それでいいんです。
4月の空気はまだ少し不安定で、でもだからこそ新しいものを育てる季節でもあります。 焦らず、一緒にこの春を乗り越えましょう。
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